この記事では、更新プログラムKB5062660の更新内容について解説していきます。
更新プログラムKB5062660は、バージョン24H2でインストールできるセキュリティを含まないプレビュー版となっています。
プレビュー版更新プログラムは、通常のWindows Updateより先行して行われ、新機能や不具合修正の動作を確認するのが目的です。ですので、新機能がいち早く使える他、既存の不具合が修正される場合があります。あくまでもテスト目的の更新プログラムなので、告知された新機能が使えないことや、既存の不具合が解消されないこともあります。また、この更新プログラムが原因で別の不具合が発生する可能性もあります。そのため、この更新プログラムをインストールするかは、ユーザ側が任意で選択できるようになっています。
そして、この更新プログラムでは、「段階的な展開」と「通常展開」に分かれています。
「段階的な展開」では、主に新機能が含まれていますが、使っているPCの種類、国や地域によっては、更新プログラムをインストールしてもすぐに反映されず、新機能が使えないことがあります。
「通常展開」では、主に既存の不具合を修正する内容になっていて、更新プログラムをインストールするとすぐに反映されます。
はじめに「段階的な展開」の内容を紹介します。
- これまで設定画面にあった検索ボックスの位置が、左上から中央上部に変更されました。
- ノートPCで、カバーを閉じた時の動作を「何も行わない」に設定した状態で、設定画面を開いたままカバーを閉じて開ける動作を行うと、カバーを閉じる前に開いていた設定が応答しなくなることがあった問題が修正されました。
- エクスプローラーで「現在のフォルダーまで展開」が有効になっているときに、ドロップダウンメニューに本来表示されるべきフォルダーが表示されず、アクセスできないことがあった問題が修正されました。
- コピーなど、ファイル操作時の進行状況を表すダイアログが、表示されなくなることがあった不具合が修正されました。
- デスクトップに特定のアプリアイコンを作成したあと、そのアプリのバージョンが更新されるとアプリアイコンが正しく表示されなくなる問題が修正されました。
- Windowsの「通知」で有効に設定していても、そのアプリから正しく通知が表示されないことがあった問題が修正されました。
以上が「段階的な展開」による更新内容です。また、残りが確認できなかった項目としては次のものがあります。
- Copilot+PCのみ利用可能な「リコール」や「クリックして実行」に関連する新機能。
- PCが正常に起動しなくなった場合でもユーザが手間をかけずに修復することができる「クイックマシンリカバリ機能」。
- PCがクラッシュしたときに表示されるブルースクリーンの画面からブラックスクリーンに変更。
次に「通常展開」される内容を紹介します。こちらでは全部で6つの不具合修正があります。
- エクスプローラーのホーム画面で、クイックアクセスにピン留めしたフォルダが表示されないことがあった不具合が修正されました。
- 大きいサイズのファイルに対して特定のアプリを使ってバックアップを行うと、空きメモリを使い切ってしまうことがあった不具合が修正されました。
- Thunderbolt経由で接続されたグラフィックカード(eGPU)が、認識されないことがあった不具合が修正されました。
- 中国語やヒンディー語を使用する環境で、文字が正しく入力できないなど、入力に関する不具合が修正されました。
- 今年の5月とそれ以降のセキュリティ更新プログラム適用後に、まれに発生していたPCが不安定になる不具合が修正されました。
- 以前のWindows Update適用以降から発生していた、イベントビューアーにファイアウォールの構成読み取り失敗エラーが表示される不具合が修正されました。
以上が、今回の更新プログラムKB5062660の更新内容となります。
管理人今回は以上となります。お疲れ様でした。
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