この記事では、更新プログラムKB5063878の更新内容について解説していきます。
更新プログラムKB5063878は、7月末に任意でインストールできたKB5062660の一部と、セキュリティの更新プログラムが含まれています。
この更新プログラムはインストール必須となっていて、「更新の一時停止」を行わない限り、自動的にインストールされます。また、この更新プログラムの内容は、追加機能や修正内容が「段階的な展開」と「通常展開」に分かれています。
「段階的な展開」では主に新機能が含まれています。ただし、使っているPCの種類、住んでいる国や地域によっては更新プログラムをインストールしてもすぐに反映されず、新機能が使えるようになるまで時間がかかることがあります。
一方「通常展開」では、主に既存の不具合を修正する内容となっていて、更新プログラムをインストールするとすぐに反映されます。
まずは「段階的な展開」の内容を解説します。
「段階的な展開」の更新内容は全部で10項目あります。
- Copilot+PCのみ使用可能なリコールに、(リコールで保存された)全てのデータや設定をリセットできる機能が追加されました。
リコールとスナップショット画面には「詳細設定」の項目が追加され、この項目をクリックするとリコールのリセットに関する設定に移行できます。 - 設定画面にある検索ボックスの位置が左上から上部中央に変更されました。
- ノートPCでカバーを閉じた時の動作を「何も行わない」に設定した状態で、カバーの開け閉めを行うと設定画面が応答しなくなることがあった問題が修正されました。
- 「システム」→「回復」項目に「クイックマシンリカバリー」が追加されました。
このクイックマシンリカバリー機能は、Windows 11が正常に機能しなくなった時に、「クラウド診断機能」を使って診断データから問題を分析し、必要な修正プログラムをダウンロードして問題を修復することができる機能です。簡単に言うと、Windows 11が起動しないといった不具合の時に、解決策を自動で検索して障害から復旧する機能です。この機能によって、これまで手動で修復を試みていたユーザ側の負担を減らすことが期待できます。 - これまでWindows 11が正常に動作しなくなった時に表示していたプルースクリーン(BSOD)が変更され、ブラックスクリーンが表示されるようになりました。
- 設定画面の「プライバシーとセキュリティー」で、これまで「検索アクセス許可」と「Windows検索」に分かれていた項目が「検索項目」にまとめられました。
- エクスプローラーで「現在のフォルダーまで展開して表示する」が有効時に、ドロップダウンメニューに本来表示されるべきフォルダが表示されず、アクセスできない琴があった問題が修正されました。
- コピーなどファイル操作時の進行状況を表すダイアログが、表示されない琴があった問題が修正されました。
- デスクトップに特定のアプリのアイコンを作成したあとに、そのアプリがバージョン更新されるとアイコンが正しく表示されなくなる問題が修正されました。
- 「通知」設定で有効にしていても、特定のアプリで正しく通知されないことがあった問題が修正されました。
次に「通常展開」される内容を解説していきます。
- エクスプローラーで、クイックアクセスにピン留めしたフォルダがホームに表示されないことがあった問題が修正されました。
- 大きいサイズのファイルに対して特定のアプリを使ってバックアップを行うと、空きメモリを全て使い切ってしまうことがあった問題が修正されました。
- Thunderbolt経由で接続されたグラフィックスカードが、認識されないことがあった問題が修正されました。
- 中国語やヒンディー語を使用する環境で、文字などが正しく入力できない等入力に関する問題が修正されました。
- 今年5月とそれ以降のセキュリティアップデート後、稀に発生していたPCが不安定になる問題が修正されました。
- 以前の更新プログラム(KB5060829)適用以降から発生していた、イベントビューアにファイアウォールの構成読み取り失敗エラーが表示される問題が修正されました。
- 特定のアプリが原因で、サインインからデスクトップ画面が表示されるまでの処理が通常よりも遅くなる問題がありましたが、この不具合が修正されました。
以上が、今回の更新プログラムKB5063878の更新内容となります。
管理人今回は以上となります。お疲れ様でした。
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